IKEAのモーションセンサー VALLHORNを使えば、手でスイッチに触れることなく動くだけで照明を点灯させることができます。
夜間の外出であっても、暗闇の中、手探りでスイッチを探す必要がなくなるため大変便利であると感じました。本稿では VALLHORNの設置方法やちょっとした注意点をお伝えします。
VALLHORNとは
VALLHORNは IKEAが販売しているモーションセンサーです。IKEAのスマート照明 TRÅDFRIとリンクさせれば、人の動きを感知してスイッチを押さずとも照明を点灯させることができます。
室内だけでなく、屋外に設置して屋外照明を点灯させることも可能です。どこにでも取り付けられ、汎用性が高いため、様々な用途が期待できます。
図 VALLHORN(https://www.ikea.com/jp/ja/p/vallhorn-wireless-motion-sensor-smart-white-70504342/)
VALLHORNの設置方法
VALLHORNの接続方法に関してまして、以前に IKEAのドアセンサーについて記事を書きましたが、方法はこちらと大変似ています。
注意点としては先に照明やスマホとリンクさせることです。一度貼り付けてしまうと、マイナスドライバー等を使って再び外さなければなりません。背部カバーを空けて、リンクボタンを素早く 4回押すことで他製品とリンクできます。
スマホアプリとの連携
IKEAのホームハブをお持ちであれば、スマホアプリで接続機器を操作できたり、他社製品と連携できたりします。スマホアプリを使えば、点灯時間の設定も簡単です。
IkEAアプリのホーム画面から VALLHORNを設置した場所を選び、VALLHORNを選択することで点灯時間を調整できます。
図 IKEA Smart Home上での設定画面
感度について
商品レビューでも指摘されているように、感度の悪さとタイムラグは少々気になります。反応しないときもありますし、反応に3秒ほどかかるときもあるようです。以前設置した IKEAのドアセンサー PARASOLLはとても感度が良いので、これと比べると違いがより明瞭になります。
色々試してみましたが、どうやら顔を近づけたときの感度は高く、人の体以外の物がセンサー前を通過しても反応はないようです。つまり、VALLHORNは動きを検知しているのではなく、赤外線センサーを用いて熱源を感知しているのだと分かります。
動作を感知しているわけではないので、センサーの前で何かを素早く動かしてもあまり意味はありません。手先は冷たいときもあるため、感度もかなり低いです。
肌の露出している場所、特に「顔」が識別には適しています。上手く識別してもらうためには、「いかに顔を範囲内に入れるか」が重要であると感じました。
設置場所に工夫を
以上を踏まえまして、設置の際には良い場所を模索する必要があるでしょう。
私の場合、外出時、玄関に向かうときにスイッチを使わず玄関照明を点灯させたかったので、最初は玄関に VALLHORNを設置しました。しかし、これだと玄関に到着してもまだ照明が点いておらず、結局スイッチを押さなければなりませんでした。
そこで、外出時に通過する経路上で玄関の手前、かつ、顔が識別範囲内を通過するように VALLHORNを置いてみました。これが上手くいきまして、玄関に到着する前に照明が点灯するようになりました。
スマートホーム機器の設置に慣れている方はそうそういないと思いますので、良い設置場所を見つけるまでには何度か場所を変えて試してみる必要があるはずです。まずはガムテープなどで仮止めしてみて、しっかり反応するかどうか、点灯のタイミングは問題ないか、試してみると良いでしょう。
VALLHORNは大変汎用性が高く、色々な使い方ができるセンサーです。ただし、ドアとの位置関係からドアセンサー PARASOLLの方が合う構造の家もあるでしょう。人感センサー VALLHORNの購入を検討中であれば、ドアセンサー PARASOLLとの使い分けも検討してみることをお勧めします。
様々な人感センサー
みらいの暮らしサイトでは VALLHORNの他にも人感センサーを多数ご用意しております。人の動きだけでなく周囲の明るさまで検知するタイプ、履歴データを収集して防犯にも活用できるタイプなど人感センサーの種類も様々です。
人感センサーの通信方式は Thread, Bluetooth, ZigBeeなど、こちらも種類がありますが、ZigBeeを使っている人感センサーはご使用にあたって同じメーカーのハブが必要になります。この点ご注意ください。