スマートホームと聞くと、何だか難しそうに聞こえませんか?
でも実は、スマートホームは誰でも簡単に始めることができて、生活が格段に便利になるものなんです。
最近では、IKEAのような大手メーカーでも続々と商品が登場しています。
この記事では、スマートホームの基礎知識とスマートホームに住むための方法を4つ紹介します。
スマートホーム化が意外と手軽にできることを、きっと実感できるはずです。ぜひ最後までお読みください。
スマートホームとは?

スマートホームは、AIスピーカーやIoT家電といったデバイスを連携させ、スマートフォンや声で操作できる住まいです。
AIスピーカーとは、話しかけるだけで情報検索や会話ができるスピーカーで、AmazonのアレクサやAppleのSiriなどのAIが搭載されたスピーカーを指します。
またIoT家電は、インターネットにつながる家電のことです。
AIスピーカーやIoT家電が互いに繋がることで、複雑な自動操作や遠隔操作もできるようになります。
例えば、寝る時間になると照明が消えるように設定したり、外出先から玄関インターフォンで話しながら鍵を開けたりすることができるんです。
スマートデバイスは使えば使うほどあなたの暮らしに馴染み、理想の生活が叶いやすくなるでしょう。
その快適さを一度知ってしまえば、もう手放せなくなるはずです。
スマートホームとスマートハウスの違い

ここで、よく混同されやすい「スマートホーム」と「スマートハウス」の違いについて触れておきます。
スマートホームは、便利なIoT家電や機器(AIスピーカーなど)を使って、暮らしをもっと快適にする家です。
一方でスマートハウスは、太陽光発電などで電気を作り、その電気を効率よく使うことで、環境に優しく省エネを目指す家を指します。
スマートホーム | スマートハウス | |
---|---|---|
目的 | 暮らしの便利さと快適さの向上 | エネルギーの管理と環境負荷を減らすこと |
特徴 | IoT家電やデバイスの連携 | 家全体のエネルギーシステム |
主な機能 | ・家電の遠隔操作 ・AIスピーカーによる音声操作 ・家電やデバイスを自動コントロール | ・太陽光発電や蓄電池による創エネ・蓄エネ ・HEMSなどの導入で、エネルギー消費を最適化 ・高断熱・高気密による省エネ |
費用 | 比較的低いコストから可能 | 高コストになる傾向 |
導入時のポイント | 既存住宅でも後付けできる | 新築時や大規模リノベーション時にぴったり |
このようにスマートホームはAI技術やIoT機器を取り入れた住まいで、低コストから始められて、あらゆる住宅タイプに導入できます。
この記事の後半では、具体的なスマートホーム化の方法について詳しく解説していきます。
スマートホームに住む方法4つ

スマートホームに興味はあるけど、「どうすればスマートホームに住めるの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
ここでは、現在の住まいやこれから住む予定の住宅タイプに合わせて、スマートホームを実現する4つの具体的な方法を解説します。
戸建て住宅でスマートホームに設計(新築)
新築で家を建てるなら、設計段階からスマートホーム機能を組み込むことをおすすめします。
あなたのライフスタイルに合わせた理想のスマートホーム環境を、最初から専門家と一緒につくることができるからです。
照明やエアコン、セキュリティ、窓の開閉まで、家全体の設備を連携できるのは大きな魅力。
特に新築では、壁に埋め込み式のスマートスイッチの導入が断然おすすめです。
後付けでは工事が必要になりますが、新築時なら配線を最適化してスッキリと設置できます。
なお勘違いされやすいのですが、スマートデバイスは特定のメーカーのものでなくても、気に入ったメーカーの製品を取り付けできます。
ただ一つ注意点として、導入するデバイスはmatter対応のものである必要があります。
そうしないと今後、他のデバイスと接続できない可能性があり、選択の幅が少なくなるなど、将来的に困る可能性があります。
スマートデバイスの共通規格「matter」についてはこちら
新築時にスマートホーム機能を付けることで、土地選びや家全体の設計の自由度が上がり、より理想に近い家づくりができるでしょう。
リノベーションでスマートホーム化
既存の家を丸ごとスマートホームにするなら、リノベーションが効果的な方法です。
リノベーションでは、壁の中の配線を変えたり、古い設備を新しいものに交換したりすることで、より高性能なスマートホームの仕組みをつくれます。
埋め込み式スマートスイッチや電動カーテン、スマートミラーなどを導入し、デザインを損なわずに機能を追加できるのも強みです。
デメリットとして、工事期間中に仮住まいが必要な場合があることと、費用が高くなる傾向があることが挙げられます。
しかし一部だけをスマート化するのではなく、家全体の機能をまとめてスマート化したいなら、リノベーションも一つの方法です。
IoTマンションに住む(分譲マンション、賃貸)
近年増えてきているのが、スマートホーム機能がついているIoTマンションです。
IoTマンションは分譲と賃貸を選ぶことができ、特別な設定なしにすぐにスマートな暮らしを始められるのが、大きな魅力です。
照明、エアコン、給湯器などがIoT化され、スマートフォンやAIスピーカーで一括操作でき、外出先から家電操作やオートロックの解除も可能。
スマートロックやスマートカメラによって、家のセキュリティ面も強化されます。
ただし導入済みのシステムを使うため、後から大規模な変更や新しい機能を追加するのは難しい場合があります。
契約する前にどんなデバイスが使えるのか、将来的にどれくらい拡張できるのかを確認しておくと安心です。
スマートデバイスを揃える(賃貸、新築、あらゆる住宅で可能)
最も手軽で、現在住んでいる住宅のタイプを問わずスマートホームを実現できるのが、個別のスマートデバイスを揃える方法です。
工事不要のデバイスが多いので、賃貸に住んでいる方や、まずはスマートホームの便利さを体験してみたい方に特におすすめします。
AIスピーカーを中心に、スマート照明やスマートロックなどを一つずつ導入し連携してみましょう。
初期費用を抑えながら段階的に進められるのがメリットです。
注意点として、デバイス間の互換性問題がありますが、共通規格「Matter」対応製品を選べば解消します。
実はIoTマンションや注文住宅など、どの方法で住まいをスマートホーム化しても、最終的にスマートデバイスを買い揃える点は共通しています。
まずは手軽なスマートデバイスから始めてみましょう。
スマートホーム化で、あなたの住まいがもっと心地良くなる

スマートホームは、私たちの生活をより便利で快適にするための技術です。
一人暮らしの方からご家族で暮らす方まで、あらゆるライフスタイルに合わせたスマートホーム化の方法があります。
この記事では、4つの方法を紹介しました。
- IoTマンションで手軽に始める
- 新築戸建てで理想の環境を構築する
- リノベーションで包括的に改修する
- 手軽にスマートデバイスを揃える
ご自身の状況や目指すライフスタイルに合わせて、一番ぴったりな選択を考えてみてください。
スマートホームが気になる方は、まずは汎用的に使えるスマートスピーカーや手軽なスマートデバイスの導入をおすすめします。
スマートスピーカーの活用法について