SmartWingsの電動ブラインドは、オーダーメイドで窓にぴったりフィットするのが何よりの魅力です。

見た目は重厚感がありますが、実はとても軽量で、工具さえあれば一人でも簡単に取り付けられます。

ただ、「簡単にできる」と聞いて作業を始めた私自身、壁への固定や工具の準備で予想外の落とし穴にハマってしまいました。

この記事では、ブラインドの設置からリモコンの初期設定まで、全工程を分かりやすく解説しています。
さらに、DIY初心者の私が実際に経験した失敗談も、赤裸々に公開。

失敗なしでスムーズにSmartWingsブラインドを使い始めるための参考にしてください。

開封と部品の確認

SmartWingsブラインドが届いたら、まずは梱包を開け、全ての部品が揃っているか確認しましょう。

  • ブラインド本体(ヘッドレール):モーターが内蔵されている部分です。
  • 取り付けブラケット(金具):壁や窓枠に固定する金具です。
  • ネジ・アンカー:壁の材質(石膏ボードなど)に合わせて使用します。
  • リモコン:初期設定と日常操作に使用します。(※購入時に選択した場合)
  • 充電ケーブル:バッテリー式の場合に付属します。

ブラケットと延長ブラケットです。
ブラケットはスクリーンに取り付けられた状態で届きます。

ブラインド取り付け用のアンカーとネジです。
本数はアンカー4本・ネジ4本です(撮影前にアンカーを使用してしまいました)。

説明書は4つ付属しています。

  • 取り付けガイド:ブラインドの設置方法
  • クイックスタートガイド:ブラインド設置後の初期設定
  • リモコン設定ガイド:リモコンの操作方法
  • Matter(マター)スタートガイド:アレクサやApple Homeなどと連携する方法

まずは取り付けガイドを見ながら、電動ブラインドを設置していきます。

必要な工具

今回使用した工具は以下の通りです。

  • 電動ドライバー
  • プラスドライバー
  • ハンマー
  • 脚立
  • 鉛筆
  • 5mmのドリルビット(必要に応じて)

SmartWingsブラインドの取り付け方法

取り付け方法は、主にインサイドとアウトサイドの2種類があります。

注文時に天井付け(窓枠内側)を選択した方はインサイド、正面付け(窓枠外側)を選択した方はアウトサイドの方法で取り付けます。

さらにインサイドとアウトサイドの中でも、取り付け場所によってそれぞれ2つの取り付け方法があります。

インサイドの上部付け

インサイドの側面付け

アウトサイドの壁面付け

アウトサイドの天井付け

窓枠の形状に合わせて、適切な場所に取り付けてください。

今回は、石膏ボード壁へロールスクリーンの壁面付け(アウトサイド)をしていきます。

ブラインド設置の全体的な流れは、どの取り付け方法(天井付け、側面付けなど)でも同じなので、ぜひ手順を参考にしてください。

スクリーンにブラケットを正しい位置で取り付ける

スクリーンについているブラケットを、両サイドのカバーからブラケット中心まで約10cmになるよう、横にスライドさせます。

取り付け位置を決めてマーキングする

電動ブラインドを取り付けたい場所を確認し、ブラケットが当たる位置にマーキングします。

ブラケットをスクリーンから取り外す

マーキングした壁の位置にブラケットを取り付けるため、スクリーンから取り外します。

ブラケットを壁に取り付ける

今回は、石膏ボードの壁に取り付ける方法を紹介します。

石膏ボードは、日本の住宅で広く使われている材質です。
画鋲などを壁に刺した時に、白い粉が付くかどうかで、石膏ボードか見分けることができます。

石膏ボードにブラケットを取り付ける流れは以下の通りです。

  1. 下穴を開ける
  2. 穴から石膏ボードの粉を取り除く
  3. アンカーを壁に埋め込む
  4. ネジで金具を固定する

下穴を開ける

今回付属しているアンカーには、Ø6×40と記載があるため、直径6mmの下穴が必要です。

一気に6mmの穴を開けるのは難しいので、まず2.5mmなどの細いドリルビットで穴を開けてから、太いドリルビットに切り替えます。

穴あけの位置を間違えないよう、ブラケットを当てながらマーキングするのがおすすめです。

2.5mmのビットで開けた穴
5mmのビットで開けた穴

穴の深さは、石膏ボード奥の空洞に貫通するまで開けました。
40mmのアンカーが入りきる深さが必要です。

アンカーを壁に埋め込む

石膏ボードの壁はネジが抜けやすいため、アンカーと呼ばれるネジが抜けにくくなるパーツを使います。

まずアンカーを入れる前に、穴に詰まっている石膏ボードの粉を掃除機やブロワーで取り除きます。

今回使用するのは、ハンマーなどで叩き入れて固定する打込み式アンカーです。

  • 打ち込みの強さ
    • 石膏ボードは硬そうに見えて非常にもろく、ハンマーで強く叩きすぎると壁が割れてしまうことがあります。
    • 軽くトントンと、少しずつ入れていくのが成功の秘訣です。
  • 抜き差しNG
    • ネジを何度も抜き差ししたり、一度入れたアンカーを抜こうとしたりすると、アンカーが内部で破壊されて固定力が失われてしまいます。

アンカーが壁と水平になったら、それ以上叩き込まないでください。

強く叩きすぎると、石膏ボードが割れたり、アンカー内部の固定機能が壊れてしまう原因になります。

これで、ブラケット(金具)を固定するための土台が設置できました。

ネジで金具を固定する

埋め込んだアンカーにブラケット(取り付け金具)を合わせ、手動ドライバーでネジをしっかりと締め付けて固定します。

ブラケットにブラインドを取り付ける

手前から押し付けるようにして取り付けます。これでブラインドの設置が完了です。

モーターのカバーを外す

ブラインドを動かす前に、モーター両側のU字カバーを引っ張り、取り外します。

初期設定と動作確認

取り付けが完了したら、次はブラインドが正しく動作するか確認します。

初期設定は不要

SmartWingsの電動ブラインドは、工場出荷時に以下の初期設定が完了した状態で届きます。

  • モーターとリモコンのペアリング(同期)
  • 可動範囲の上限/下限の初期設定(ストップ位置)
  • リモコンのロック解除(操作可能な状態)

そのため、特別な初期設定をする必要はありません。

スリープモードを解除する

SmartWingsのブラインドは、安全のため工場出荷時に「スリープモード」に設定されています。

動作させるには、まずこのスリープモードを解除する必要があります。

モーターヘッドの設定ボタンを長押しし、モーターが1回作動する(微小な位置調整を行う)まで待ちます。

この操作で、モーターがリモコンの信号を受信できる状態になります。

リモコンを操作して動作確認する

リモコンに付属の電池を入れて、操作したいスクリーンのチャンネルに合わせます。

ブラインド上部に記載されているRemote ControlのC-1-1がチャンネル番号です。
NOTICEにはリモコンは設定済みなので再設定は不要、チャンネルは1番に登録済みと書いてあります。

リモコンのチャンネルを1に合わせた状態で、上下ボタンを押して昇降・下降するか操作してみましょう。

リモコン操作ができたので、これで動作確認は終了です。

DIY初心者がつまずいた!取り付け時の3つの注意点

「SmartWingsの取り付けは簡単」という評判は本当です。
ブラインドをカチッとはめる作業はすぐに終わります。

しかしDIY初心者の私は、その前の準備と壁への固定で予想外のトラブルに遭遇しました。

ここでは、私の失敗談をもとに、スムーズに取り付けを完了するための注意点を解説します。

電動ドリルが必要

SmartWingsブラインドを固定するネジは、ブラインドの重さをしっかりと支えるために直径6mmと太いものが使われています。

壁にネジを打ち込む際、手動ドライバーで回すのはまず不可能です。無理にやろうとすると、ネジ頭を潰してしまうリスクもあります。

この作業を機に、電動ドリル(インパクトドライバー)の入手をおすすめします。

私はAmazonで3,000円程の電動ドライバーを購入しました。

5~6mmのドリルビットを追加購入

石膏ボード壁などで下穴を開ける場合、5.5mm〜6mmのドリルビットが必要です。

私が最初に購入した電動ドライバーに付属していたドリルビットは、2.5mmまでのものしかなかったので、ホームセンターでドリルビットを追加購入しました。

また、下穴が大きすぎるとアンカーが壁の中でしっかり固定されず、ブラインドの重さを支えられなくなるので気をつけましょう。

アンカーを破壊

アンカーの取り扱いは、DIY初心者にとって最大の難関かもしれません。

私の場合、アンカー内部が壊れてネジがすっぽ抜けるようになりました。

考えられる原因としては、アンカーにネジを入れる際に電動ドライバーを使ったこと・アンカー内でネジを回しすぎたことがあります。

アンカーにネジを入れる時は、手動ドライバーで一度で締め切りましょう。

私のようにアンカーの段階で失敗してしまった時、アンカーを外すとその壁の同じところは同じサイズのアンカーでは使用できません。

それよりも大きなサイズのアンカーに変更するか、穴の場所を変えるかになりますが、ブラケットの取り付け位置は自由なので、穴の場所を変える方がおすすめです。

失敗した穴の隣に、新しい穴を開けます。

石膏ボード用のアンカーはホームセンターなどで購入できます。
直径6mm長さ30mmのアンカーが、ブラインドに付属しているネジにぴったり合いました。

実際に使ってわかった満足ポイント | 静音性と上質感

エッセンシャルロールスクリーン(遮光100%)を実際に設置し、使ってみて感じた心地よさや高い性能について、具体的な印象をまとめました。

  • 生地がなめらかで高級感がある
  • 動作中のモーター音が静か
  • 昇降がスムーズで速い
  • カスタマイズ性が高い

無駄のない洗練された美しさで、取り付けたその瞬間から、部屋の主役となるような高級感を演出してくれます。

静かなモーター音とスムーズな昇降スピードは、使ってみて分かった想定外の大きな魅力です。
早朝や深夜でも動作音が気にならず、あっという間に明るさ調整できます。

さらに、モーター速度の変更やお気に入り位置の登録までできるカスタマイズ性の高さには感動しました。
使う人に合わせて完璧に調整できるよう、細やかな配慮が行き届いている点にも大きな価値を感じます。

説明書を見たところ、まだ試せていない機能が多々あるので、これから使っていくのが楽しみです。

DIY初心者でもできる!SmartWingsブラインドの取り付け

この記事では、ブラインドの開封から、壁へのブラケット取り付け、そしてリモコン操作による動作確認まで、設置に必要な全工程を解説しました。

ブラインドとリモコンは、初期設定が済んだ状態で届くので、設置が完了すればすぐに使い始められます。

DIY初心者の方でも、この記事を読んだあなたなら工具さえあれば必ず取り付けできます。
私の失敗談を教訓にして、ぜひ恐れずチャレンジしてみてください。

SmartWingsの電動ブラインドなら、豊富な生地の中から、窓に合わせてオーダーメイドで注文できます。
あなたの理想のブラインドが見つかるはずです。