夜中の授乳やミルクでお母さんも寝られない日が続きます。特に双子・三つ子のママにとっては、ひとりが終わっても次の子が起き、そして次の子が……過酷です。

そんな多胎育児の夜を「自動化」してくれるのが、最新のスマート機器たち。この記事では、親の睡眠を守りつつ、赤ちゃんの安全と快適を叶えるアイテムと導入プランを紹介します。

夜間の双子・三つ子の多胎育児は壮絶!

赤ちゃんが2人・3人と増えるだけで、夜の負担は2倍・3倍以上。育児の過酷なリアルと、そこにスマート家電がどう役立つのかをお伝えします。

そもそも赤ちゃんは、規則正しく起きて、母乳やミルクをしっかり飲んで、すぐに寝てくれる……わけはないですよね。起きる時間も飲む量も、飲む時間もバラバラです。

そこで、夜間育児の助けになるスマートホーム機器4つをご紹介します。

 

夜間育児を助けるスマートホーム機器4つ!

① ミルク自動調乳機「babybrezza Formula Pro Advanced

ミルクの粉と水をセットしておけば「設定温度・分量で自動的に調乳」してくれるため、1回ずつ、お湯を沸かしてミルクの量を計り、温度を確認して作る手間がなくなります。

数秒で自動的に温かいミルクがつくれる: 精密な混合技術により、ミルクと水に気泡を入れず混合します。計量も混ぜる必要もありません。

カスタマイズできる: 赤ちゃんの月齢に合わせて、60mL〜300mLまで30mL単位でミルクを自動でつくれます。3つの温度設定(体温、体温より暖かい、室温)から選択できますが、水のみ注出することもできます。

密閉された粉末容器から調合して作るため、手作業よりも衛生的です。

さまざまなメーカーのボトルで使える: ほぼすべての粉ミルクブランドとすべてのボトルサイズに対応

1 年間の保証がありますが、 Baby Brezza 製ではない他のブランドの交換部品が使用された場合は保証がされないため、注意してくださいね。

粉ミルクの種類により設定が変わります。米国製ですが、日本のミルクでは「明治ほほえみDHA入り0ヵ月〜12ヵ月用が設定も簡単です。その他の粉ミルクについては、メーカーの公式サイトで確認してみてくださいね。

また、アメリカ仕様商品のため、説明書なども英語表記となります。たとえ英語が得意ではなくても、大丈夫です。以下のような写真フィルターを通すだけで簡単に翻訳してくれるアプリで解決します。

Google 翻訳 – Google Play のアプリ

「Google 翻訳」をApp Storeで

日本での購入可能例:【楽天市場】babybrezza

 

② 哺乳瓶ウォーマー「LARUTAN 多機能ボトルウォーマー」(日本国内専用製品のため、海外使用は非対応)

夜中の授乳、毎回お湯を沸かして冷まして…その手間、どうにかならない?というママにぴったりなのが、この多機能ボトルウォーマーです。

ミルク用のお湯を適温で保温できるから、赤ちゃんが泣いたときにすぐ調乳できて時短に。さらにスチーム除菌や離乳食の温め、解凍までできるので、新生児期から離乳期まで長く使えるのも嬉しいポイントです。

夜間でもバックライトがついていて操作しやすく、空焚き防止や自動停止機能もついているので安心。充電式でコンパクトだから、車移動や帰省先でも使えるのが助かります。

ただし、ミルクを長時間保温するのはNG。雑菌の繁殖リスクがあるため、おすすめは「湯冷ましを適温で保温」→「粉ミルクは飲む直前に混ぜる」方式です。飲み残しも衛生のために必ず破棄しましょう。

 

③ スマートライト「Aqara LED電球 T2 E26口金 RGB CCT」(※Matter対応)

夜中に赤ちゃんが泣いたとき、部屋の電気をつけるとまぶしすぎて目が覚めてしまう…。そんな悩みに応えてくれるのが、このスマート電球です。

モーションセンサーや赤ちゃんの泣き声に反応する設定をしておけば、ふわっとやわらかい光がついて、寝ぼけたままでも授乳やオムツ替えができます。

スマートスピーカーと連携すれば、「電気つけて」の声かけだけで操作も可能。暗い中でも手元が見えて、寝かしつけの再スタートもスムーズになります。夜間の育児を少しでもラクにしたいママにおすすめです。

価格重視でシンプルなスマートライトはコチラ!
>>みらいの暮らし|照明

 

④ 育児記録に役立つスマートスピーカー

Google Nest Hub(第2世代)」/「HomePod mini

育児中、「次にミルクあげるの何時だっけ?」と頭がパンクしそうになること、ありますよね。スマートスピーカーを活用すれば、声だけでタイマーや記録を操作できて、両手がふさがっていても安心です。

例えば、以下のように話しかけるだけで、スケジュール管理が可能。

「OK Google、3時間後にミルクのタイマーかけて」

「Hey siri(Siri)、30分後にオムツ替えってリマインドして」

夜間でもスマホを開かずに記録や確認ができるのは、とてもありがたいですよね。

機能Google Nest HubHomePod mini
タッチディスプレイあり(画面付き)なし(音声のみ)
育児記録との連携(IFTTT)可能(自由度高い)IFTTT非対応/リマインダー・カレンダーで代用
音声操作Google アシスタントSiri(Apple製品連携に強い)
カレンダー連携Google カレンダーiCloud カレンダー

Google Nest Hubはディスプレイで記録を見たり、カメラ連携もできるため、視覚的に管理したいママにおすすめ。

HomePod miniはApple製品との相性が抜群なので、iPhoneやApple Watchユーザーにとっては連携がとてもスムーズです。

どちらもナイトライト機能や、ホワイトノイズ(波の音・雨音など)の再生ができるので、赤ちゃんの再入眠サポートにも使えますよ。

入眠サポートについてはコチラから。
>>双子・三つ子ママ必見!夜間育児を助けるスマート家電導入ガイド~オムツ替えと入眠編~ 

安価で簡単!赤ちゃんの泣き声でミルクのお湯を自動で準備

「まずは、スマートホーム機器を手軽に試してみたい」という場合に、おすすめの商品と使い方をご紹介します。

SESAME Bot2 + 電気ポット

簡単にいえば「自動でミルクのお湯準備」です。

SESAME Bot2 は物理的なスイッチを押すことで、電気ポットや湯沸かし器を自動ONにできるスマートホーム機器です。動作は押す・引く・押して引くなどが選べます。

また、以下のような条件(トリガー)を設定することで、夜間のミルク作りをルーティンでおこなえます。

条件(トリガー):「AM2:30になったらBot2を作動」

時間内容
2:30Bot2が電気ポットの再沸騰ボタンを自動で押す
2:35ポットが70℃保温状態になり、ミルク用の適温水が準備完了
2:40ママが起きて粉ミルクと混ぜて授乳(お湯はすぐ使える)

温度制御はSESAME Bot2だけではできませんが、保温温度の切り替え操作が物理的にボタンでできる場合は、対応できます。

使い方はとてもシンプルですが、夜間のミルクのひと手間を減らせるおすすめ商品です。

 

スマートカメラ+スマートプラグ+電気ポット(通電で加熱スタートタイプ)

普段使用している電気ポットが通電で加熱するタイプであれば、赤ちゃんの泣き声を感知してミルク用のお湯準備を自動化させることが可能です。ただし、電気ポットがタッチ式やパネル操作が必要なタイプはできない方法なので、ご注意くださいね。

赤ちゃんの泣き声を検知→ミルク用のお湯を自動的につくる3ステップの設定は以下のとおりです。

ステップ①:音声検知トリガーを設定(泣き声)

  • スマートカメラの「音検知機能」をONにする
  • 「音の大きさが一定以上になったら」 → トリガーとして使用
  • 時間条件設定(例:24:00~6:00の間だけ作動)

 

ステップ②:スマートプラグで電気ポットをON

  • 「音検知」→「スマートプラグの電源をON」に設定

 

ステップ➂:5分後に自動OFF

  • 一般的なポットが十分に再加熱または保温強化できる時間で自動OFF
  • 万が一の空焚きをおこさないためにも「オートストップ機能付き」のポットがおすすめ

具体的な製品例などの詳細含めた表は、以下です。

製品カテゴリ製品例役割設置方法
音検知センサー(カメラ)スマートカメラ
例:
Aqara G3ハブ / CH-H03
・赤ちゃんの泣き声検知(音声トリガー)・ベビーベッドの近く(1~2m以内)

・カメラの「音検知」設定をONにし、検知感度は中〜高

スマートプラグ(ON/OFF制御)スマートプラグ
例:
SwitchBot Plug Mini(Matter対応と対応していないものとある)
TP‑Link Tapo P105(Matter対応なし)
電気ポットのON/OFF制御・電気ポットの電源ケーブルをスマートプラグに接続

・高温になる場所は避ける

自動化アプリAqara Homeアプリ
App Store
Google Play
自動化ルールの作成・管理・各デバイスをAqara Hub経由でペアリング

・自動化メニューから「+」をタップ → 条件&アクションを追加

その他のスマートホーム製品については、コチラからのぞいてみてくださいね。
>>みらいの暮らし|ショップ

また、時間をかけて「やっと寝た!」と思った瞬間に1人が泣き出し、つられて全員が泣き出すという地獄ループも、スマートホーム機器で解消できたら良いですよね。さらに、授乳やミルクと同じように、頻繁におこなうオムツ替えについても、少しでもラクになるようなスマートホーム機器の活用法について、ぜひ以下の記事からご覧くださいね。
>>双子・三つ子ママ必見!夜間育児を助けるスマート家電導入ガイド~オムツ替えと入眠編~

多胎育児の過酷な夜間対応もスマートホームが負担を減らす!

最初の1ヵ月は、一度に飲める量も少ないため、2〜3時間おきを目安に授乳します。起きる時間も飲む時間もバラバラなことがほとんどですが、おおよそ一人に5分〜20分ほど時間がかかることを考えると、1回の授乳に最長1時間必要です。

しかも、授乳中に他の子が泣き出すこともあれば、3人同時にオムツ替えが必要となる場合もあります。また、やっと全員が寝たと思っても、1人が泣いたと同時に全員起きてしまうことも。同時に泣かれるのは精神的にキツイですよね。

出産直後は授乳で寝られないことは覚悟していても、2人3人となるとほぼ寝られない状態が毎晩数ヵ月続きます。しかも、夜泣きをする子の場合、さらに時間をかけて寝かしつけなければいけません。

授乳やオムツ替え以外でも1人が夜泣きすれば、全員起きます。1人ずつ寝かしつけ終わったと思ったら授乳時間……。こうなると、精神的にも体力的にも非常に厳しい状態に追い込まれてしまうでしょう。

多胎育児にもかかわらず、誰にも頼れない状況下であれば、ぜひ、スマートホーム機器に頼ってくださいね。ママの笑顔は子どもにとって何よりも幸せです。