「5分後に照明を消してほしい」、「30秒後にドアロックを閉めて欲しい」といった願いを叶えてくれるのが、遅延実行という機能。今回は、遅延機能とはどのようなものか、どのように設定するのかを紹介します。

遅延実行機能とは

通常、スマートホームの自動化においては、センサーが物の動きを検知するとすぐに照明の点灯、空調オンなどのアクションが実行されます。ただ、すぐにアクションが起きて欲しくない場合もあるでしょう。

例えば、「いってきます」という音声を外出用シーンのトリガーとして設定している場合、「いってきます」と言ってから家を出るまでは玄関の照明は点灯しておいて欲しいですし、先に鍵を閉められても困ります。こうしたケースでは、「いってきます」と言ってから 30秒後に消灯や施錠のアクションを実行してくれれば全て丸く収まるわけです。これを実現するのが「遅延実行機能」。

遅延実行はスマートホームの自動化において補足的に追加できる設定の 1つで、「トリガー(開始条件)」と「アクション(実行する動作)」の間に待機時間を設ける設定です。

遅延実行機能は多くのスマートホームエコシステムで利用できますが、今回は Aqara Homeを使って遅延を設定する方法とその使用例について紹介します。

設定方法

設定方法は非常に簡単で、自動化作成の際、実行したいアクションの手前に遅延時間を設定するだけです。

Aqara Homeであれば、自動化(またはシーン)の設定において 「アクションを追加」 > 「タイマー」から遅延時間を追加できます。

スマホ画面で各アクションを長押し > ドラッグすると順番を入れ替えることもできます。

遅延を使った自動化の例

上では遅延実行機能を使った自動化の例として、「いってきます」と発声してから 30秒後に施錠や消灯をする設定を紹介しましたが、遅延機能は工夫次第で色々な使い方ができます。

玄関照明を 5分後にオフ

玄関の照明はドアを開けたときやこれから外出するというときの 5分間程度点灯していれば十分で、それが終わったら勝手に消灯してくれるとありがたいもの。

この場合は、トリガーを「玄関照明の点灯」、アクションを「玄関照明の消灯」、遅延を「5分間」とすれば、所望の挙動をしてくれます。照明のオンオフに気を遣わなくてよくなるので快適です。

就寝時の空調オフ

最近のエアコンにはタイマーによる自動オフ機能がありますが、遅延機能を使えばより詳細な時間設定ができる他、徐々に弱くしていく、最終的に送風だけにする、というような設定も可能です。

Aqara Homeでこのような設定をする場合は、「自動化」ではなく、「シーン」から設定します。アクションをいくつも設定できるので、「エアコンを指定状態にする → 遅延 → 強度変更 → 遅延 → 完全オフ」のように何度も遅延を挿入しつつ、エアコンの状態を徐々に変化させられます。

ただし、この方法で空調をオフにする場合、信号を受け取ったエアコン側で音が鳴るはずです。これで起こされると不快なので、眠りが深い方向けかもしれません。

10分間の換気

Swithbotのボットや Candy Houseの bot3(いわゆる「指ロボット」という製品)を使うと、換気扇などを回すための壁のスイッチを操作できます。これに遅延実行機能を組み合わせると、「部屋の空気を入れ替えたい」というタイミングに 10分間だけ換気扇を回す、というような操作が可能です。

トリガーは「指ロボットの起動(換気扇オン)」、アクションは「指ロボットの起動(換気扇オフ)」、遅延は「10分間」とすればよいでしょう。後は指ロボットによって換気扇がオンになると、10分後に勝手に換気扇をオフにしてくれます。

指ロボットについて詳しくは以下の記事でも扱っていますのでご参照下さい。

遅延実行機能はこの他にも様々な用途に利用できるので、工夫して使ってみてください。