Aqara M3ハブは空調や照明、テレビなどのリモコン操作を自動化するスマートリモコンです。使いやすく対応製品が広範で、他社製品との連携も含めた拡張性の高さを特徴とします。

本稿では、Aqara M3ハブにどんなことができるのか、そして M2からどのように進化したのかを紹介します。

Aqara M3ハブとは

Aqara M3ハブは「スマートリモコン」と呼ばれる製品ですが、このスマートリモコンというカテゴリーも一般には(特に国内では)あまり理解されていないように感じます。

一言でいえば、スマートリモコンの役割は「仲介」です。

本来、エアコンやテレビを操作しようとすれば専用のリモコンが必要で、それ以外から、例えばスマホからの操作などには対応していません。しかし、スマートリモコンが仲介をすれば、スマホからでもエアコンの操作が可能になります。

赤外線の受発信

M3ハブに限らず、多くのスマートリモコンは家電のリモコンから発信される赤外線信号を受信し、記憶し、同じ信号を家電に向けて発信する機能を持っています。また、各メーカーがどのような赤外線信号を使っているのかについてのデータベースを保持します。

これによって、家電のリモコンから送られた赤外線信号をデータベースと照会し、その家電の品番を判別することができるのです。家電の品番が分かれば、M3からリモコンと全く同じ信号を送信できるようになり、リモコンを代替できます。

スマートホームのハブとしての機能

M3ハブは Aqara製品の「ハブ」としての機能も有します。つまり、Aqaraのドアセンサーやスマート照明を識別し、それらを操作できる機能です。

ドアセンサーやスマート照明は単体では使えませんが、M3ハブを介してスマホで操作できるようになります。

時間指定と自動化

リモコンがスマホに置き換わるだけでも便利ではありますが、スマートリモコンの特筆すべき機能は「自動化」です。

例えば、「毎朝7時になったとき」、「ドアセンサーが反応したとき」、「スマホが特定のエリアに近づいたとき」などをトリガーとして、家電を起動させられます。こうした条件付けと家電の操作を組み合わせると、外出時に自動で空調をオフにする設定や、起床時間に合わせて照明をオンにする設定が可能です。

M3ハブを使った自動化の方法についてはこちらの記事でも詳しく解説しているので、ご参照ください。

Matter

スマートリモコンに限らず、スマートホームは長年「他社間連携」に課題を抱えていました。Amazonのスマートホーム製品は Amazon製品でしか操作できない、というような問題です。

このため、革新的なスマート製品が発売されても、自宅で既に作り上げたシステムと相容れないため購入を見送る、というケースも多く見られます。これは国内でスマートホームがあまり普及していない原因の 1つでもあるようです。

しかし、Aqara M3ハブでは、新たに「Matter」を導入し、他社製品との連携を可能にしました。Matterはスマートホームの共通規格で、Matter対応製品であれば他社の製品であっても相互に連携ができるようになります。

Siri (Apple)による音声操作Siri以外による音声操作
赤外線で操作する機器
(エアコンや天井照明)
Aqaraのスマートホーム機器
 ↑ M3ハブ
Siri (Apple)による音声操作Siri以外による音声操作
赤外線で操作する機器
(エアコンや天井照明)
Aqaraのスマートホーム機器
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 ↑ M2ハブ

LANケーブルで充電

M3ハブで新たに追加された機能として、PoE(Power over Ethernet)があります。

PoEは LANケーブルから電力供給を受けられる技術のことです。M3ハブには電源との接続方法として、USB-Cの他に、LANケーブルの接続端子からも電源供給を受けられるため、設置場所の選択肢が広がり、配線がシンプルになります。

ただし、PoEには通常の LANケーブルではなく、PoEに対応した LANケーブルを別途購入する必要があることにご注意ください。