家に帰ると自動で空調と照明をオンに、外出するときには自動でオフに。そのような自動化を、Aqara M3ハブを使って実現する方法について紹介します。

Aqara M3ハブとは

Aqara M3ハブは様々な機器を無線操作できるスマートリモコンです。スマホ、スマートスピーカー、人感センサーなどからの信号を受信し、備え付けの天井照明や空調、スマートホーム機器を動かせます。

同社の M2から進化した M3ハブは、より多くのメーカーの機器をカバーするだけでなく、新たに Matter経由で他社製品と連携できるようになりました。

今回やりたいこと

この M3ハブを使って、「帰宅時に自動で空調と照明をオンにする」、および「外出時に自動で空調と照明をオフにする」という自動化を設定していこうと思います。

大まかな設定の流れとしましては以下の通り。

  1. M3ハブとスマホアプリを連携させる
  2. 空調と照明を M3ハブで操作できるように設定する
  3. スマホの位置情報を利用して、帰宅・外出を検知できるように自動化を設定する

最初に言っておきたいこととして、Aqara M3ハブを使った自動化は本当に簡単で、ベットに寝転がりながらスマホをポチポチするだけで完結します。設定方法の解説動画などもありますので、安心してご購入頂けるかと。

ここからは、M3ハブの開封に始まり、自動化を構築するまでの設定方法を詳しく紹介していきます。ご購入予定の方の参考になれば幸いです。

スマホアプリとの連携

では早速。Aqara M3ハブのパッケージを開封すると、中には以下のものが入っています。

・Aqara M3ハブ本体
・取扱説明書
・USB A-Cケーブル
・黒い板
・ネジ類

このうち、黒い板とネジは壁に取り付けるためのものなので、卓上に設置する場合は必要ありません。Aqara M3ハブには USB type-Cと LANケーブルの差し込み口がありますが、wifiで動作するため LANケーブルには何も挿入しなくて良いです。

付属の USB A-Cケーブルで電源に接続すると上部のランプが黄色に点滅しはじめ、直後に「Ready to connect. Please open the Aqara Home app.」という英語のアナウンスが聞こえます。これで M3ハブ側は準備ができました。

続いて、Google play(Android)や App store(iPhone)などから専用アプリ「Aqara Home」をダウンロードしましょう。下のようなアイコンのアプリです。取扱説明書に記載されている QRコードを読み取ることでダウンロードページに飛ぶこともできます。

アプリを開いて、ホームタブから右上「+」のところをタップし、「デバイスを追加」を選択します。

次の画面で「ハブ類」タブの中の「アークウィズダムハブ M3(国際版)」を選択します。アプリは自動で周囲の Aqara製品を検索するので、画面上部に M3ハブが表示されれば、そちらを選択しても構いません。

後は待っていればアプリが勝手に M3ハブと接続してくれるのですが、このときに M3ハブ本体のランプが黄色点滅していることをご確認ください。M3ハブは起動から時間が経つとランプが常時点灯の状態へ移行しますが、この状態ではアプリと接続できません。

上手く接続できなった場合は、M3ハブを一旦リセットします。本体上部にボタンがあるので、黄色点滅になるまで 10秒ほど押し続けてください。リセット完了すると黄色点滅に戻り、再度英語のアナウンスが聞こえるはずです。

筆者はここでなぜか上手く繋がらず、2度失敗したのですが、3度目で接続できました。接続できなかった方は時間をおいて試してみると良いかもしれません。

接続できるとアプリ上でホームタブとデバイスタブのところに「ハブM3」が追加されます。以上で、スマホアプリと M3ハブ本体の接続が完了しました。

エアコンモード

続きまして、エアコンの接続をやっていきます。

デバイスタブから「M3」を選び、次の画面で「エアコンモード」を選択します。

ここでは接続したいエアコンのメーカーを選択するのですが、我が家は東芝のものを使っていたので「Toshiba」を選択します。エアコンのメーカーはリモコンの裏側だったり、エアコン本体下部に記載されていますので、そちらをご確認ください。

ここからは画面の指示に従って、リモコンを操作したり、アプリを操作したりします。アプリ上で「電源オン」のボタンを押し、エアコンがこれに反応すれば完了、反応しなければ「いいえ」を押してエアコンが反応するまで続けます。

これは何をやっているのかと言うと、アプリ側で東芝製エアコンの中のどの機種なのかを探しているわけです。一番主流のエアコンから始めて、違ったら、「じゃあこっち?」という風に次々試していって、ヒットするまで続けます。Aqaraアプリはあらゆる東芝エアコンのリモコン信号が保存されているので、どこかで当たりを引いてエアコンが反応するはずです。

接続が終わると、アプリを使い、M3ハブ経由でエアコンを操作できるようになります。実際にアプリで動かせるかどうか試してみてください。

天井埋め込み照明の接続

同じように、今度は天井埋め込み照明の接続をやっていきます。

デバイスタブ > 「M3」 > 「赤外線リモコン」 > 「リモコンを追加する」と進んで、「照明」を選択します。

我が家の照明はアイリスオーヤマ製でしたので、「Iris Ohyama」を選択します。ご自宅の照明のメーカーを選択してください。

後はエアコンのときと同様に、リモコンとアプリを操作して照明が反応するまで続けます。

ここで筆者の場合、最後まで続けても照明が反応せず、以下のような画面が表示されました。どうやらアイリスオーヤマの全ての照明をサポートしているわけではなかったようです。慌てず騒がず「リモコンカスタマイズ」を選択します。

リモコンカスタマイズは各機器のリモコンから発せられる赤外線信号を M3が記憶し、全く同じ信号を発するように設定する機能です。テンプレートとして「照明」を選択して「リモコンを追加」すると、下左図のような画面になります。

「スイッチ」のところを押すと、次の画面では M3に向けてリモコンの当該ボタンを押すように言われるので、リモコンのオンオフボタンを押します。すると、M3に照明オンオフが記憶されました。

「拡張機能」についても同様に設定します。我が家の照明のリモコンは「明るさ 50%」のスイッチや「消灯」スイッチがあったので、これも記憶させました。

以上で照明の設定は完了です。ホームタブやデバイスタブに戻れば、先ほどの照明が追加されていました。こちらから照明のオンオフなど、登録した操作を実行できます。

また、我が家にはテレビがないので設定しませんでしたが、リモコンで操作する家電のほとんどは M3ハブに設定できます。同じような手順で設定をしてみてください。

外出時に自動でオフする設定

ここまでの設定で M3ハブを経由し、スマホから空調や照明を操作できるようになったわけですが、現状ではリモコンがスマホに置き換わっただけで、そこまで便利になっているわけではありません。

そこで、最後に本命である「自動化」の設定をやっていきます。帰宅すると勝手に起動し、外出時には勝手に電源オフにしてくれる設定です。これでエアコンの消し忘れがゼロになります。

設定は自動化タブから、画面上部の「自動化」を選択し、右上の「+」アイコンから新たな自動化の設定を始めます。自動化では、実行したい「動作」と、その動作を開始するための「条件(トリガー)」を設定します。

まず、条件について。「トリガーを追加」をタップすると、様々な条件から選択できますが、ここでは「ジオフェンス」を選択します。これはスマホの位置情報と連携して、家に近づく、または家から離れることで動作を開始できるようにする条件設定です。

「ジオフェンス」 > 「エリアに到着」 or 「エリアを離れる」 と選択すると、自分がいる位置と周囲の地図、および半径100mの円が表示されます。この青い円で示される境界(ジオフェンス)を行き来することが自動化の開始条件となります。「確定」を押すと「条件」の設定は完了です。

続いて「動作」を追加します。「条件」の場合と同じく、様々な動作を追加できますが、ここでは「デバイス」欄にある「M3」を選択してください。既にエアコンを M3と接続していれば、「エアコンをオンに」や「エアコンをオフに」が表示されるはずですので、これを選択します。

以上で、特定のエリアに到着(またはエリアから離脱)したときに、エアコンが自動でオン(またはオフ)する設定ができました。照明の設定の場合は、「動作」の追加の際に、デバイスとして照明を選択しましょう。また、設定した自動化の名前はそのままでは分かりにくいの、自分が分かるように変更しておくと便利です。

動作する時間帯

日中は屋内が十分に明るく、照明が必要なのは夜だけという場合、明るいうちは自動で照明がオンにならないように設定することも可能です。

「動作」で設定したデバイスの横に「時間帯」という項目があり、デバイスが動作する時間帯を制限できます。

エアコンが必要ない季節のための設定

春や秋、空調が特別必要ない、という時期には自動化を止めておきたいですが、その度事に自動化を書き直していては大変です。

筆者の場合は、「帰宅時に空調をオンにする設定」と「帰宅時にエアコンをオンにする設定」は別々に作り、「エアコンのオン」をボタン 1つでいつでも停止できるように設定しました。

他にも便利な設定はあると思いますが、よく分からない場合には一先ず参考にしてみて頂けると嬉しいです。

Aqara アカラ スマートリモコン M3ハブ Matter対応 赤外線家電 Alexa対応 HomeKit Google Home Siri対応 遠隔操作 スマートホーム Aqara Home Thread Zigbee

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元の価格は ¥18,480 でした。現在の価格は ¥14,990 です。 (税込)

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