スマートスピーカーは、カレンダー、メモ帳、音楽サービスなど、様々な外部サービスと連携できますが、スマートスピーカーの種類によって外部サービスとの連携に得意不得意はあるのでしょうか?また、スマホの OS(iOS or Android)によってスマートスピーカーの使い勝手は変わってくるのか、調べてみました。
スマートスピーカーによる外部サービス
スマートスピーカーは、「声で家電(スマートホーム)を操作するための UI」であるとともに、普段使っているアプリをより便利にしてくれるものでもあります。
例えば、メモ帳アプリと連携すれば、スマートスピーカーに話しかけて、声でメモが取れるように。カレンダーアプリと連携すれば、明日の予定を決まった時間に音声で通知する、といった使い方ができるようになります。
本稿では、「カレンダー」、「メモ」、「音楽サービス」、「ショッピング」、「見守りカメラ」に関連する各種サービスと、スマートスピーカーとの連携について調べてみました。スマートスピーカーの種類(Apple, Google, Amazon)によって外部サービスとの連携しやすさ、連携できるサービスの種類が変わってくるのかを解説します。
カレンダー
iPhoneユーザーとしてはスマホに元々入っているカレンダー(iCloudカレンダー)が見やすくて便利ですが、Gmailを多用する方であれば Googleカレンダーで予定を管理されている方も多くいらっしゃると思います。
予定管理用によく使われるこの 2つのカレンダーアプリと各社スマートスピーカーとの連携可否は以下のようになっています。
| Apple Home | Google Home | Amazon Alexa | |
| iCloud カレンダー | 〇 | × | 〇 |
| Google カレンダー | × | 〇 | 〇 |
つまり、Google Home と iCloudカレンダーは直接連携できませんし、Apple Home と Googleカレンダーも直接連携できません。とはいえ、今使っているカレンダーアプリをやめずとも、予定を共有することはできます。
iCloudカレンダー、Googleカレンダーを始めとする大抵のカレンダーアプリには、「カレンダーの同期」、または「インポート」という機能があります。この機能で他のカレンダーアプリと予定を共有すれば、今使っているカレンダーアプリを各種スマートスピーカーと間接的に連携させられるようになります。
一旦 iCloudカレンダー、または Googleカレンダーと同期すれば、現在使っているカレンダーアプリをやめなくて済むわけです。
結論としまして、カレンダーとの連携についてはどのアプリ、どのスマートスピーカーを使っていても問題ありません。カレンダーとの連携について詳しくは以下の記事もご参照ください。
メモ帳
スマートスピーカーとメモ帳の連携は個人的におススメしたい機能です。家で料理していてお醤油がなくなったタイミングで「OK, Google. ショッピングリストに醤油を追加」と言えば、スマホのメモ帳アプリに「醤油」が追加されて、次回スーパーに行ったときに醤油を買い忘れることがなくなります。
ただし、各スマートスピーカーが連携できるメモ帳アプリは決まっています。
Apple Homeであれは iPhoneのデフォルトメモ帳(Appleアカウントに紐づく)のみ、Google Homeであれば Google Keepというメモアプリ(Googleアカウントに紐づく)のみがそれぞれ連携可能です。
Google Keepとの連携方法は、過去に以下の記事でも解説しました。
Amazon Alexaについては、音声でメモした内容を Alexaアプリでしか確認できないようです。スマホからワンタップで確認できない、という点は他よりちょっと不便かもしれません。
もし、Amazon Alexaにおいて、音声でメモした内容をスマホで確認したい場合には、メモした内容を LINEに転送するスキルなどを利用するなどの方法が考えられます。
音楽サービス
スマートスピーカーと音楽サービスを連携させると、音声指示で音楽を再生できるようになります。音質にこだわったスマートスピーカーもありますので、上質な音楽体験を楽しめるかと。
音楽を保存したり、再生リストを作ったり、サブスクリプションで毎月新しい音楽が聞ける音楽ストリーミングサービスとしては、「Apple music」、「Spotify」、「LINE music」、「Youtube music」、「Amazon music」あたりが有名です。
他にもたくさんありますが全部は書ききれませんので、とりあえず上の 5つの音楽サービスについて、各種スマートスピーカーとの連携可否をまとめたのが下表です(2026年9月時点のものであることにご注意を)。
| Apple Home | Google Home | Amazon Alexa | |
| Apple music | 〇 | 〇 | 〇 |
| Spotify | × | 〇 | 〇 |
| LINE music | × | 〇 | × |
| Youtube music | 〇 | 〇 | × |
| Amazon music | × | 〇 | 〇 |
〇を付けているものはデフォルトの音楽サービスとして設定できるものです。「アレクサ、~を再生して」などの音声指示でプレイリスト内の音楽を再生できます。
×を付けているものは直接連携はできませんが、各スマートスピーカーを単なる音声の出力先にする(つまり単にスピーカーとして利用する)ことは可能です。音声指示によって音楽の再生はできませんが、各種音楽サービスのアプリ側からの操作で音楽を再生できます。
ショッピング
スマートスピーカーによるショッピング機能については、やはりというべきか、Amazonの強みが出ます。
Apple Home や Google Homeは、商品について聞けば、「こういう商品ありますよー」という案内をしてくれますが、音声だけで商品の注文はできません。Alexaはできます。
ただこれについては、子どもが勝手に使って高額の注文をしてしまう、といった類の怖さもあります。「いつものお米 5kgと、水 6L注文して」とかだったら良いかもしれませんが、高級な羽毛布団を間違って購入してしまっては大変です。
上記のような事態を防ぐために、音声では商品を注文できないように設定することもできます。ご安心を。
また、音声だけでなく、視覚的に商品を見ながら決めたい、という場合には、ディスプレイが付いている Amazon Echo Showなどがおススメです。
見守りカメラとストレージ
最近は見守りカメラ(監視カメラ)設置にかかる費用もかなり下がってきて、お子様やペットの見守り用途としても常時録画できるカメラの市場が盛り上がっている様子。
スマートホームエコシステムに見守りカメラを追加すると、「家主が帰ってきたらカメラを自動でオフにする」、「外出先から部屋の中の様子をリアルタイムで確認する」といったことができるようになります。
見守りカメラのデータ保存形式には、「microSD」などを使ってローカルにデータを保存する方式と、インターネット経由でクラウド上にデータを保存する方式の 2種類あります。
外出先からリアルタイムにデータを確認できるのはクラウド上に保存している場合だけですが、クラウド上のデータストレージを利用する場合には月々の費用が追加で必要となることにはご注意を。
ここで便利になってくるのが iCloudでして、既に iCloudの有料ストレージをお持ちの方は、見守りカメラの画像保存用ストレージとしてそのまま使うことができ、追加の費用が必要ありません。
iCloudをストレージとして利用できる見守りカメラは「HomeKitセキュアビデオ」に対応したもの、例えば、Aqara の G100スマートカメラ、logicool の CIRCLE VIEW CAMERA などが挙げられます。
スマホの種類で選ぶ?
Matter対応製品が増えてきたことで、スマートスピーカーとスマートホーム製品の連携に困る機会はこれからどんどん減っていくはずです。一方で、データストレージやアプリとの連携については、スマートスピーカーの種類による差があります。繋げられるものと繋げられないものがあることは否めませんし、これが改善していくのかも分かりません。
メモ帳やカレンダーなどの外部サービスとスマートスピーカーとの連携を強く意識するなら、スマホの種類(iOS or Android)によってスマートスピーカーを決めてしまうのも大いにアリだと思います。iPhoneならばデフォルトのメモ帳やカレンダーをそのまま流用できて簡単です。考えることが少なくて済みますし、導入後のストレスが大きく軽減されるでしょう。
逆に、IFTTTなどの連携サービスを使って工夫すれば、どのサービスとも一応連携はできるようです。こうしたことにコミットするつもりがあるのなら連携面の問題は解決できるので、どのスマートスピーカーを選んでも問題ないでしょう。