窓を自動で開閉できると便利だなと思って商品を探してみたのですが、求める商品があまりヒットしない、どころか、そもそも製品の数が少ないなと感じまして、その理由を考えてみました。

温度の調節に

先日、「温度に合わせて冷房、暖房を調節する自動化」というものを作ってみました。帰宅時に一定以上の外気温であれば冷房を、一定以下の温度であれば暖房を点ける、その間なら何もしない、という自動化です。

また、春や秋、外の空気が気持ちいい時期は窓を開けて過ごしたい人間なので、冷房 or 暖房を点けないときは窓を開けてくれると助かるな、と思い、そういうことができる製品を探してみました。

国内メーカー

探してみると国内メーカーの窓自動開閉機に関する記事が幾つか見つかったのですが、5年前とか 6年前に発売したもので、Matter対応しておりませんでした。

やりたいことは帰宅・外出に連動した自動化なので、Matterか、私の場合は Google Homeに対応していないと始まりません。また、既に販売終了しているものも多数。

Olide

Amazonで検索してみて見つかったのが Olideというメーカーの窓自動開閉機、お値段およそ 3万円。Google Homeにも対応しているので自動化を設定できます。

Olide 窓自動開閉機(Amazon商品ページより)

こちらの商品は突っ張り棒のようなレール上を可動部がスライドする仕組みになっています。この可動部を窓側に取り付けた出っ張りに引っかけて窓を動かすようです。

悪くないじゃん、と思いながらレビューを見ていたのですが、「網戸がある場合は注意」というレビューを見て、はたと立ち止まります。そういえば我が家の窓形状は中々特殊だったなと。

窓の種類

筆者は東北地方に居住しており、窓は通常の透明なガラス窓と防寒用のすりガラス窓が二重に並んだ構造になっています。

二重窓(日本板硝子、窓リフォーム研究所より)

我が家の場合、通常の透明ガラス窓は外側(屋外側)に設置されているので、窓自動開閉機を取り付けると冬季に防寒用の窓が使えなくなってしまいます。冬季に開閉機を取り外すのは大変ですし、そもそも動かしたい透明ガラス窓までの距離があるので、ちゃんと動かせるかどうかも分かりません。ということで断念した次第です。

今回、窓自動開閉機を色々調べてみて、これを販売する方も中々大変だろうなと感じました。なぜならば、窓の形は家ごとにそれぞれ違うからです。

筆者のように防寒用の窓が付いている場合や、網戸が付いている場合も日本には多いですし、横開きの窓だけとは限りません。海外では上に押し上げるタイプ、奥に押し開けるタイプの窓など様々で、それぞれに合った形の開閉機を用意する必要があります。

そうなってくると必然、1つの製品がカバーできる市場の規模が小さくなるわけで、利益を上げるのが難しくなる、と。

安全性

吸盤や粘着テープで固定するタイプが多く、何でだろうな、と思っていたのですが、安全性の問題もあるのかなと感じました。

確かに、車のパワーウィンドウが人の指を切った、みたいな話はよく聞きます。それなりに重い家庭用の窓であれば、車のパワーウィンドウのようなことが起きても不思議ではありません。

このときに窓と可動部ががっちり固定されていれば指がスパっと行くわけですが、窓側を吸盤や粘着テープで固定していれば、指が切れる前に固定が外れます。指は繋がったままでいられるわけです。

家用の鍵やカーテンレールなどでそこまで問題にならない安全性、というものにも気を配らなければならないのが「窓自動開閉」の分野。ハードルは上がる一方でしょう。

値段と機能のバランス

筆者の場合、窓を開けるのが(無理ではないけど)少々難しい位置だったので、窓自動開閉機の購入を検討しました。しかし、普通の窓は普通に手の届く位置に設置されているはずです。それをわざわざ自動で開くようにする必要があるのか、それに 3万円を出すか、という問題が残ります。

窓自動開閉機がもっと普及してくれば値段が下がってくるのでしょうが、現状では製品の種類が少なすぎて価格競争が起きていない感じ。気軽に買えるものではないので、新しい物好きな人や DIYが趣味の人、または「どうしても窓を自動で開けたい」という特殊な事情がある方々が買うものになっているのかもしれません。