スマートホーム製品の購入に際し、通信費などの維持費用を考える必要はないのでしょうか?買ってから、「別途こういう料金が掛かります」と言われるのは気分がよろしくないでしょう。この辺りのことについて調べてみました。

通信費は変わらない

スマートホームに関連した通信費ですが、結論から申し上げますと、追加の通信費用はほぼ発生しないと考えて良いでしょう。国内のご家庭の多くは定額制のネット回線を利用しているためです。

ただし、一人暮らしでモバイルルーターなどを利用している方の場合、月々のデータ使用量の上限を超えてしまう可能性も出てきます。

Amazon Alexaや Apple HomePadなどのスマートスピーカーは取り込んだ音声データを外部へ送信する必要があるため、多い場合、日に数百MBの通信量が必要になります。照明やスマートロックなど、他のスマート製品の通信量は大したことはありませんが、スマートスピーカーを導入する場合には、固定回線の方が良いでしょう。

Wi-Fiルーターの接続数制限

外部との通信とは別に考えなければならないこととして、Wi-Fiルーターの接続数制限があります。

一人暮らし用の Wi-Fiルーターであれば、同時接続数が 8つまで、というものも少なくありません。スマートホーム製品は常時 Wi-Fiに接続することが求められるため、増やしすぎると PCやスマホの通信速度も低下してしまう恐れがあります。

こうした場合にはスマートホーム用のハブを導入することが有効です。ハブを利用すると、Wi-Fiで接続するスマートホーム製品を減らすことができ、ご家庭内での Wi-Fi通信速度の低下を防げます。ただ、ハブはスマート照明などと比べると、いいお値段がするので気軽に導入できるというほどではありません。

ハブについて詳しくは以下のリンクをご参照ください。

スマホアプリとの連携はどうか?

家庭内での通信費はいいとして、スマホアプリとの連携に過大な通信量は発生しないのでしょうか?

iPhoneの場合、「設定」 > 「モバイル通信」から、モバイルデータ通信に占める各アプリのデータ使用量を確認できますので、調べてみました。

私の場合は、デフォルトブラウザの Safariが通信量としては一番上、Twitter、Newsアプリ、漫画、youtube、ゲーム、決済アプリなどが多い順で並び、その次くらいに Google Homeが来ておりました。

1年ぐらい使用して 300MBのデータ使用量だったので、月々は 30MBくらいでしょうか。大したことはありません。スマートホーム用のアプリでスマホのデータ使用量が圧迫されるということはあまり考えなくても良さそうです。

その他の維持費

スマートホームに関連して、本体の金額以外の維持費が発生するということはあるのでしょうか?

まずあり得るのは、防犯カメラのデータストレージに関連したクラウド利用料です。防犯カメラは録画したデータをある程度の期間保存しておくことが求められますが、この動画データ用ストレージには別途月々数百円から二千円程度必要になります。

ただし、元からデータストレージを持っているという方は、改めてストレージを購入する必要がなく、追加の料金が必要ありません。

また、あらゆるスマートホームメーカーの製品を一括で管理するための高度な自動化アプリを導入する場合には、そのアプリの利用料が発生する場合があります。Amazon, Apple, Googleのアプリではそのような料金は特段発生しませんので、初心者であればこの 3つのうちのどれかから始めると安心でしょう。

電気代は変化する?

スマートホームで家電の利用を最適化し、電気代を下げる、ということは可能なのでしょうか?家庭での電気代の大部分を占めるのは空調で、スマートホームが得意な分野です。

ただ、エアコン自体に自動温度設定機能(省エネモード)が付随している場合がありますし、わざわざスマートホームを導入して温度を制御する必要はないかもしれません。

他方、消し忘れ防止という意味では、スマートホームが活躍する余地があります。

10畳用のダイキンのエアコンで冷房を切り忘れ、10時間つけっぱなしだとすると、170円ほどの電気代になるそうです。スマートホームのオートメーションを活用し、外出時に自動オフできるように設定していれば、この損失は丸々なくなります。

エアコンの切り忘れをよくしてしまう、という方や、逆に切り忘れがいつも気になって仕方ないという方は、金銭面でも精神面でもスマートホーム導入で大きな効果を実感できるでしょう。是非導入をご検討ください。