アダプティブ照明は、自動で色調や照度を調節できる照明機能です。本稿では、IKEAのスマート照明を使ってアダプティブ照明を設定する方法や、アダプティブ照明を効果的に活用する方法を紹介します。
人工照明による昼光の再現効果
日中の太陽光を浴びることが肉体的にも精神的にも健康に良い、というのは誰しも感覚で何となく理解できるでしょう。真っ暗な部屋に一日中籠っているとおかしくなりそうです。
オフィスワーカーや看護師を対象として、日光を浴びせ、集中力や眠気、全体的なパフォーマンスがどのように変化するかを統計的に調べた研究があるのですが、一定の有意な効果は得られています。
また、近年では LEDなどの照明技術が発展し、色調や照度のコントロールが容易になったことから、昼光を人工照明で再現することに関しても研究が行われるようになりました。
株式会社日建設計や東京理科大学らによる研究グループは、窓から取り入れる光と、LED照明で人工的に作り出した光が快適性や創造的作業の効率にどのように影響するかを比較する研究を実施しました。
こちらの研究は、窓から見える昼光のどの要素(明るさ、色調、風景、etc…)が、作業者のパフォーマンスにクリティカルに作用するのかを調べている段階のようです。今後研究が進んでいけば、オフィスや住宅でのライティングに色調や照度のコントロールが生かされるかもしれません。
Apple Homekit
人工照明による昼光再現が本当に有意な効果があるのか、というところはまだ分かりませんが、Apple Homekitでは屋外昼光を再現する照明機能をいち早く導入しました。これがアダプティブ照明という機能で、Aqaraや Philipsなど、Apple Homekitに対応している一部メーカーのスマート電球で利用できます。
以下は Aqaraのスマート電球でアダプティブ照明を使う方法を紹介している動画です。
今回やりたいこと
2025年 10月ごろのアップデートで、IKEAのスマート照明「TRÅDFRI」にもアダプティブ照明機能が追加されましたので、こちらを試してみたいと思います。
現在は、IKEAのアプリを使えば(つまり、IKEAのハブを持っていれば)、Apple Homekitと接続せずともアダプティブ照明が利用できます。
設定方法
アダプティブ照明機能を使うためには、IKEAのスマートハブ「DIRIGERA」が必要です。IKEAのハブ、電球、アプリの初期設定については以下の記事で紹介しています。
IKEA Home smartアプリとスマート照明「TRÅDFRI」がきちんと接続されていれば、アダプティブ照明機能を利用できます。アプリの「製品」タブから、アダプティブ照明を設定したい製品を選び、ポップアップ右上の設定アイコンをタップしてください。
「点灯時」の設定から「アダプティブ照明」を選んで「完了」すれば、以降、その照明を点灯したとき、時刻に応じて色と明るさが変化するようになります。
アダプティブ照明設定の詳細
デフォルトのアダプティブ照明は、日中明るく寒色系、朝と夜が暗い暖色系になるように設定されていますが、自身で色と明るさを設定することもできます。
先ほど同様、「製品」タブから照明を選び、照明が点灯している状態で、「>」アイコンをタップしてください。アダプティブ照明の欄で現在のアダプティブ照明設定を編集、または新たなアダプティブ照明設定を作成できます。


アダプティブ照明の設定においては、特定の時刻における色と明るさを設定し、その間は明るさが徐々に変化していくようになります。また、明るさを最低まで落としても完全な消灯はできないので、完全に消灯したい場合はシーンの設定をすると良いでしょう。
シーンの設定
シーンを利用すると、日の出、日の入や特定の時刻、またはセンサの応答をトリガーとして照明の on/offができます。
シーンは、アプリの「シーン」タブより、右上の「+」アイコンから「シーンを作成する」を選択して設定してください。
参考までに以下に筆者の設定したシーンの画像を載せています。帰宅する時刻はまちまちなので、照明を onにするシーンと offにするシーンを分け、照明が点きっぱなしにならないようにしました。照明には部屋丸と名付けています。


使ってみた感想
アダプティブ照明を使ってみた感想ですが、明るさによって起床や就寝時刻をコントロールできるのは面白そうだなと感じました。
筆者は東北地方在住のため、冬の間は防寒用の分厚いカーテンが窓を覆っており、外の光が得られません。同じくカーテンを開閉できないような家に住んでいる方にとっては、疑似的に似たようなことができますし、こちらはより簡単なので、おススメです。
何か色々面白いことができそうなアダプティブ照明ですが、他にも使い方を見つけましたら、またご紹介させていただきたいと思います。