初めてスマートホームを導入するという方に向けて、IKEA + Google Homeというシステムの特徴や初期設定の方法をご紹介します。
本稿の趣旨
筆者がスマートホームを使い始めてから 1年ほどが経ちました。最初の頃は分からないことだらけで、単純な見落としやら勘違いやらで大変でしたが、最近はそうした苦労も少なくなってきたように感じます。
スマートホームを我が家に導入してすぐの頃、色々と分からない中で初期設定についての記事を書きました。こちらの記事は初心者が躓きやすいポイントを初心者視点で紹介している、という意味において価値はあったと思うのですが、少々混乱があったなと。
また、この 1年の間に専用アプリに仕様変更が入ったこともあり、情報も少々古くなっています。アプリの仕様変更は今後もあると思いますので、今回は仕様変更に左右されない、少しだけ一般的な話で初期設定の方法をまとめようと思います。
加えて、筆者が使っている IKEA + Google Homeというシステムの特徴について、1年使って分かってきたことを紹介します。まずは、その特徴から。
IKEA + Google Homeについて
現在のスマートホーム市場は、Amazon, Apple, Googleの 3社が大きな役割を担っています。この 3社が提供するコントローラに対応していることがシステムの利便性に影響し、多くのスマートホーム製品がこの 3社のいずれかとの互換性を掲げているためです。
その中でも Apple Homekitはかなり優勢な印象。他方、Googleが提供するプラットフォーム Google Homeに関して、ネット上にあまりいい噂はないかもしれません。Google Homeは 2023年ごろから不具合が多発しました。
そうは言っても、筆者自身は致命的な不具合に遭遇したことはありませんし、凡そ不満なく使えています。そして、Google Homeのコントローラデバイスである Google Nest miniは大変お安いです。Apple HomePodと比べると半分以下の価格で購入できるため、気軽に導入できます。
続いて IKEAについてですが、言わずと知れた世界最大の家具メーカーであり、スマートホームの流れに乗って本分野に参入しました。スマート照明については Philipsなどの先行メーカーよりも機能が少ないですが、スマートホームとして必要十分な機能を持っています。
長年家具を作り続けてきたためか、取扱説明書は大変分かりやすいですし、初期設定も簡単で初心者に優しい設計。そしてこちらも他のメーカーの製品と比べるとお安いです。
IKEAの製品は Amazon, Apple, Googleのいずれのコントローラでも動かせます。現在は matterへの対応を進めており、今後もスマートホーム製品を世に出していくことを公表しています。
Matterという共通規格が出てきた以上、Googleでしかできない、Appleでしかできない、みたいなことはそうそうない印象。違いは「どれだけ気が利くか」、「使っていて気持ちいいか」、「不具合が少ないか」ということでしょう。ここも次第に改善されていくだろうと楽観的に考えるならば、安さも大きな利点と言えるかもしれません。
ハブは必要?
IKEAは DIRIGERAというスマートホームの「ハブ」を提供していますが、そもそもハブとは何か、それって必要なの?ということについては以下の記事で解説しております。
簡単にまとめると、玄関照明だけ、のようにピンポイントで自動化するならばハブは無くても大丈夫だと思います。家中の照明全てをスマート電球に置き換えるならばハブはあった方が便利です。また、今後エアコンやドア鍵など、全ての家電をスマート化することを検討しているならば、Google Nest miniなどのコントローラも購入すべきだと思います。
ただし、IKEAの DIRIGERAは Google Nest miniや Apple HomePodのようなコントローラの位置を狙って改良中らしく、それが上手くいけば新規に Google Nest miniを購入する必要はなくなるかもしれません。
設定方法
ここからは、IKEAのスマート電球「TRÅDFRI」、ドアセンサ「PARASOLL」、手動スイッチ「RODRET」、人感センサ「VALLHORN」、ハブ「DIRIGERA」と、Googleのコントローラ「Google Nest mini」に関する初期設定の方法を紹介します。
ハブ「DIRIGERA」を使用しない場合の設定方法は全く別ですので、ご注意ください。
設定が終われば、Google Homeアプリや IKEA Home smartアプリから照明の on/offができ、各種センサで動作を感知すると照明が起動するようになります。
大まかな設定の順序としては以下の通りです。
- IKEAのハブとスマホアプリの連携
- スマホアプリを使って、スマート電球、ドアセンサ、手動スイッチ、人感センサをシステムに追加
- デバイス間の連携を設定
- Google Homeに IKEAシステムを統合
詳細を以下で解説します。
IKEAハブと IKEAアプリの連携
まずはハブと IKEAアプリを連携させます。IKEAのハブに電源と LANケーブルを繋ぎ、起動を確認しましたら、IKEAの専用アプリをインストールしてください。以下のアイコンのアプリです。

アプリの設定タブから「DIRIGERA/ディリフィエラ ハブを追加する」のところをタップすると、アプリが自動で周囲のハブを検索し、追加してくれます。
デバイスをアプリに追加
IKEAの照明やセンサ類を IKEAアプリに追加する際には、初期設定のための儀式が必要です。
まず、IKEAアプリのホームタブで右上の「+」アイコンから「製品を追加」を選択します。照明をアプリに追加する場合、照明をソケットに挿入した後、スイッチを特定のリズムで on/offさせることでアプリ側に照明が認識されるようになります。
センサやスイッチ類を追加する場合には、まず電池を入れて起動を確認してください。IKEAのセンサ類には小さなランプが付いており、起動するとランプが点灯するので起動したことが分かります。続けて、アプリとリンクしましょう。アプリとリンクするためのボタンが本体のどこかにありますので、取扱説明書に指示がある通りの方法でボタンを押す(長押し or 短く何度か押す)とアプリに認識されるようになります。
この儀式をする必要があるため、センサやスイッチ類を壁に貼り付けるのは後にした方が良いです。アプリとリンクが確認出来てから設置しましょう。
IKEA製品の取扱説明書は製品に同梱されているものと同じものがネット上にあります。製品名を検索、もしくは取説に印刷されている QRコードを読み取るとご覧になれます。
アプリがデバイスを認識すると、スマホ操作で照明を on/offさせることができ、センサの現在の状況や起動のログを確認することもできるようになります。
デバイス間の連携の設定
ここまでですと、センサがドアや人の動きを検知しても何も起きないので、センサと照明をリンクさせる設定をアプリ上で行います。
まず、IKEAアプリの「製品」タブから特定の製品を選択します。製品の画像が表示されている下あたりに、「現在どの製品に接続しているか」、または「起動時にどんなアクションをするか」を編集する項目があるので、ここを編集していきます。センサが動作を検知した際のアクションとして、照明を点灯させるように設定してください。
以上で、「照明のスマート化」という目標は完了です。
Google Homeとの統合
Google Homeアプリ上で IKEA製品を使いたい場合、システム全体を Google Homeへ統合する必要があります。
統合にあたっては、まず IKEAアプリの「設定」タブで既に追加済みのハブを選択して「ハブの設定」画面を開きます。ポップアップの中に「統合」という項目があるのでこちらを選択、ペアリングコードが表示されるのでこちらをコピーします。
続いて、先ほど表示したコードを、Google Homeアプリの方で読み込みます。Google Homeアプリの「ホーム」タブ右上にある「+」アイコン > 「デバイス」 > 「QRコードをスキャン」 > 「Matterペア設定コードの入力」を選択し、先ほどのペアリングコードを貼り付け、「次へ」を押すと、ペアリングされます。
以前はもう少し簡単だったというか、IKEA Home smartアプリを Googleと連携させるだけでペアリングできたと記憶しているのですが、仕様が変わったのでしょうか?劣化していると言われる所以なのかもしれません。
何にせよ、Google Homeアプリ上に IKEA製品が表示されれば統合は完了です。以降、Google Home上でも IKEA製品を操作できます。
注意点
以下では、筆者が引っかかった罠、もとい不注意によって失敗した経験を元に、気を付けていただきたい点を紹介します。
人感センサの上下
しっかりと説明書を読めば分かることではあるのですが、人感センサ「VALLHORN」の上下は少々分かりづらいのでご注意ください。
背面に矢印が描かれていますが、矢印の指す向きが天井を向くように設置します。これを逆にすると、センサの反応が著しく鈍くなります。
ドアセンサの微調整
ドアセンサ「PARASOLL」は 2つのセンサが近づいたり、遠ざかったりすることを検知するのですが、ドアが閉まった状態での 2つのセンサの距離が遠いと上手く反応しない場合があります。ドアの形状は様々だと思いますので、ここは各自工夫するしかないかと。
筆者の場合は少々野暮ったいですが、段ボールの切れ端で高さを調節しました。
粘着テープ
センサを貼り付ける際に、一発で場所が決まれば問題ないのですが、筆者の場合は、あーでもないこーでもないと付けたり剥がしたりを繰り返した結果、元々のテープの粘着力が著しく低下してしまいました。
一発で場所を決められないのは普通のことだと思うので、事前にホームセンターや Amazonで両面粘着テープを買っておくべきかと。筆者は 3Mのテープを買いましたが、使いやすくて重宝しています。