子どもが2歳にもなると、数分目を離した隙にベランダにでていたり、玄関の鍵を開けたりなど好奇心と行動力が活発になります。そのため、思わぬ事故につながってしまうことも珍しくありません。子どもは予期せぬ行動をとるため、近くに大人がいても防ぎきれない事故があります。そこで、本記事では、より安心安全な子育て環境の実現のために、スマートホームのセキュリティでどのようなサポートができるのかを解説します。
スマートホームのセキュリティでは何ができるの?
スマートホームセキュリティでは、主に次のようなことができます。
- 外出先から窓や玄関の施錠・解錠
- スマートカメラや音声センサーで外出先からリアルタイムで確認
- 照明など家電の遠隔操作
- 外出先から来訪者への音声対応
- 侵入者や火災などの異常を感知してスマホに通知 など
急いで家を出た後に「窓の鍵しめた?」「玄関の鍵しめた?」と不安になることはありませんか?そのような場合でも、スマホで開閉状態が確認できて遠隔操作もできるのであれば安心ですよね!
また、子どもが先に帰宅して留守番をする場合、無事に家に着いたのか異常はないかなど、不安がよぎることがあります。しかし、リアルタイムで子どもの状態を確認しながら声かけできる状態であれば、不安の軽減につながるでしょう。
万が一、子どもが後を付けられていた場合、家に誰もいないことを知られてしまえば危険性が高まります。そのため、子どもが帰宅する直前に家の電気をつけたり、音楽を流したりするだけでも、人の気配を感じさせられて防犯として有効です。
また、空き巣をしようと目星をつけた家のインターホンを鳴らして、不在確認をする泥棒もいるため、外出先からの音声対応も効果的です。さらに、窓から侵入しようとすれば、窓を開けると同時にスマホへ知らせます。また、人感センサーや動体検知機能などにより、家の中で起こっている異変をリアルタイムで知ることができるため、危険を未然に防げる可能性が高くなります。
動体検知以外にもガスで異変を感知するとスマホに連絡がいくため、被害を最小限に抑えて最悪の事態を防ぐことが可能なのです。
子育て中に備えたい!スマートホームのセキュリティ対策ベスト3
子育ては予想以上にママの体力と気力が必要となります。そこで、ママをサポートしながら子どもの笑顔と安全を守る、おすすめスマートホームセキュリティ対策ベスト3を解説します。
スマートロック
スマートロックによって、ドアの鍵の開閉がスマホでできます。商品タイプにもよりますが、スマホ操作以外にも、現在(2025年3月)では、音声・指紋・暗証番号・ハンズフリー・ICカードによる操作が可能です。また、一定時間になると自動的に鍵がしまるオートロック機能、鍵の開閉履歴やドアの状態確認など、商品によってさまざまな機能があります。
スマートロックには、家の電気を使用する「電気錠」と呼ばれるタイプと「電池式」タイプがあります。電気錠は配線工事が必要ですが、人の出入りが多く、安定した動作と高いセキュリティが必要なオフィスや店舗におすすめです。電池式であれば、配線工事がなく手軽に取り付けられるため、賃貸物件でも利用が可能です。
スマートロックには、物理的な鍵も使用できるタイプがあります。もしも、スマートロックがうまく動かない場合でも従来の方法で鍵の開閉ができるため安心ですよね!反対に物理的な鍵が使えないタイプは、ピッキングやバンピングなど物理的な不正解除のリスクが低減される安心感があります。
ネットワークカメラ
スマートカメラは、家の中や外の監視が可能なカメラです。スマホからリアルタイムで映像を確認できます。そのため、子どもの帰宅に間に合わない場合でも、子どもの帰宅に合わせて家の中に不審者がいないかの確認が可能です。また、動体検知によって、カメラの前に誰かが通るとスマホに通知がきます。
家に誰もいないときに子どもの方が早く帰宅してしまう場合、いくら鍵を持たせていても不安になりませんか?万が一、不審者が中に侵入したとしても事前にスマホに通知がくることで、子どもに降りかかる危険を未然に防げる可能性が高くなります。
カメラの設置については、プライバシーの問題もあります。「監視されている!」とならないように、カメラの設置については家族で話し合って決めましょう。
そして、次にご紹介するIotセンサーシステムをプラスすることで、さらに安全性を強化できます。
Iotセンサーシステム
IoTセンサーシステムとは、センサーを使って温度・湿度・人の動きなどの情報をインターネットを通じて送る仕組みです。そのため、リアルタイムの状況確認と外出先からの操作ができるようになります。そこで、セキュリティ対策として、おすすめのセンサータイプ3つをご紹介します。
- 開閉センサー
- 人感センサー(モーションセンサー)
- ガスセンサー
<ドアが開いたときスマホへ通知がくる開閉センサー>
センサーシステムの設置により、ドアや窓が開いたときにスマホへ通知がきます。そのため、子どもが外に出てしまったり、不審者の侵入に即座に対応が可能です。子どもは、急速に発達が進む2歳ごろには数分目を離した間に玄関から外に出ていってしまったり、気づくとベランダにいたりするなどヒヤリとする行動を起こすようになります。そのため、たった数分目を離した間の行方不明事件は決して珍しくありません。
例えば、自宅で母親が10分ほど目を離した間に5歳の男の子がいなくなった2017年の三重県鳥羽市の5歳児行方不明事件では、18時間後に自宅近くの山で無事発見されましたが、行方が分からなくなったとき自宅の玄関の鍵は開いていたそうです。
また、2022年には富山県の2歳男児行方不明事件もありました。母親と姉と一緒にお風呂に入り、母親が姉の髪の毛を乾かしている間に、2歳の男の子はいなくなりました。そして、いなくなってから16日後、氷見漁港の沖合にて遺体で発見されたのです。そして、行方が分からなくなったとき、勝手口が開いていたとのことでした。
玄関や勝手口が開いたことにいち早く気づけるのであれば、未然に防げる可能性が高くなります。しかし、いくら注意をしていても、子どもは予測がつかない行動を起こすことがあります。母親といえども、一分一秒目を離さずにいることは不可能です。そのため、Iotセンサーシステムに助けてもらうことで、子どもの安全を守る一助となる期待ができるでしょう。
出典:気付けば2キロ以上歩行も 2歳児の「衝動的行動」の落とし穴|sankei.com(2022/8/29)
出典:富山湾で「子どもとみられる」遺体 釣り人が発見 行方不明の2歳男児との関連は|テレ朝news(2022/9/4)
<人感センサーで家族の動きをリアルタイム把握!>
人の動きを検知するとすぐにスマホに通知してくれます。カメラと連携させれば動きを感知した瞬間の映像を自動録画できるタイプもあります。複数の人感センサーを連携させることで、家全体をカバーすることも可能です。
どうしても子ども達だけでお留守番をさせなければならないときもありますよね。そのようなとき、帰宅や部屋の移動などを即座に通知してもらえることで子どもの安全確認ができるため、仕事中に感じる不安が軽減されます。そのように、人感センサーは忙しいワーママにおすすめのアイテムです。
- 最大40平方メートル(約430平方フィート)の部屋を検知
- 非常に高い精度を持ち、微細な動きでも検出
- 同時に最大5人を検出でき、複数の居住者がいる家庭に最適
- 異変があるとアプリを通じてスマホにすぐ通知
- クラウドに送信することなく実行し機能継続
- HomeKit(およびHome Assistant)・Amazon Alexa・Google Homeなど多様なエコシステム対応
<ガスセンサーでガス漏れをすばやく検知してスマホに通知!>
天然・プロパンガスが漏れた場合、即座に検知して音と光で警告します。スマホに通知してくれるタイプであれば、外出どきの不安感が軽減されます。デバイスも設置も配線工事などは必要ないため、特別な配線工事はいりません。AC電源に直接接続やBluetoothやWi-Fiを通じて簡単に接続可能です。また、設置してすぐ使用できるのもポイントです。
- 最大85デシベルの大きな音で警告
- 複数設置の場合一つの探知器が煙を検知するだけで全探知機から警告
- 操作がシンプルで簡単
- Zigbee技術のためネットワークが安定
- シンプルなデザインでどのような部屋にも合いやすい
子どもの安全とママの時間はスマートホームでつくる!
子どもが生まれると、ママの体力と気力は予想以上に必要です。また、産後から産前と同じような心身の状態にもどるには、1年ほどかかるとも言われています。無理を重ねて体調を崩しストレスを増やしてしまうと、ママの笑顔は減りパパとの喧嘩が増えることも珍しくありません。
ママに精神的な余裕と時間の余裕が生まれることで、子どもの笑顔にもつながります。また、パパやママの笑顔は家庭を穏やかにし、子どもの笑顔は幸せを運びます。スマートホームセキュリティは、子どもの安全をサポートするだけではなく、家族の精神的なサポートにもなりますよ。お子さんの誕生や新生活のスタート、新居を構えるのであれば、ぜひ、スマートホームのセキュリティを活用してみてくださいね。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。