株式会社スタジオカーサ様は、住まい手のライフスタイルに寄り添い、その土地ならではの自然や風土を活かしたデザイン住宅を建てる会社です。経験豊富な建築のプロフェッショナルとして、住まい手と丁寧な対話を通して家づくりを進め、資材調達から施工、リフォームまで自社で一貫して行うことで、高品質かつ適正価格の住まいを提供しています。美しいデザインと、世代を超えて住み継げる丈夫で快適な住まいが魅力です。今回は家づくりで大切にされていることやスマートホームの導入についてお話をお伺いしました。
会社概要 | |
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会社名 | 株式会社スタジオカーサ |
所在地 | 〒222-0011 神奈川県横浜市港北区菊名6-21-30 |
電話 | 045-859-9191 (フリーダイヤル:0120-039-191) |
営業時間 | 10:00〜21:00 |
業務内容 | 住宅・店舗の設計・工事及びメンテナンス、リフォーム工事 |
サービス提供エリア | 神奈川県全域、東京都一部(スタジオから1時間)※相談可能 |
暮らす人が主体の家づくりとは
スタジオカーサ様は「暮らす人が主体の家を、あたり前に」というミッションのもと、住まい手のライフスタイルや価値観を深く理解し、家づくりを提案しています。その背景にある想いや具体的な進め方について詳しくお聞きしました。
対話から生まれる、住まい手の想いを「超える」家づくり
注文通りに住宅を建てないのはなぜですか?
住まい手からのご要望は、まだ家づくりの表面的な部分であることが多いため、その奥にある中層、深層、そして最も根本的な部分まで掘り下げてお話を伺います。表層的なご要望だけに基づいて安易にプランを作るのではなく、住まい手が本当にどのような暮らしをしたいのかという本質的な部分を引き出しながら家づくりを進めて差し上げたいからです。
完成時のイメージを具体的に描きながら設計を行い、その内容を対話を通じて住まい手にもご理解いただきながら、一緒に家づくりを進めていくことを大切にしています。一見すると矛盾するようですが、「住まい手が主体」でありながら「注文通りに設計しない」のは、今の家づくりにおいて「家を買わされている」と感じる方が多いと感じるからという面もあります。
「家を買わされている」方がいるとは、どういうことでしょうか?
スタジオカーサに来られる方は、こういう暮らしをしたいと言って来てくださる方が多いです。しかし住まい手が「こういう暮らしがしたい」と希望を伝えてくださっても、それが本当にご自身の内側から湧き出たものではない場合があります。例えば「ホテルライクな家が欲しい」とおっしゃいますが、私たちにはそれは「欲しいものが分かりません」と言っているのと同じように聞こえるのです。
例えば打ち合わせでは全てモノトーンで進めていても、最終的にはとてもカラフルな住まいになる方もいらっしゃいます。普段のお洋服のセンスが多彩で、色々なスタイルを楽しんでいる方が、なぜ家にはご自身の個性を抑えたホテルライクなものを求めるのでしょう。毎日暮らすところなのですから、自分に合っていないものに迎合し続けるのは辛いのではないかと考えてしまいます。
恐怖を煽るような広告や、多くの人が良いと言っている情報に触れるうちに、それが自分にとって良いものだと錯覚してしまうこともあります。実際に住まい手とお話していると、好きなものや苦手なものが明確でない方もいらっしゃいます。自分の軸で物を選んできた経験が少ないと、家づくりは難航しがちです。「なぜ家が欲しいのか」という根源的な部分を深く考えないまま、入ってくる情報の中で似たようなものを選んでしまう方が多いと感じます。
ですから、私たちはまず住まい手がご自身の主体性を取り戻し、本当に大切にしたい暮らしを見つめ直していただくことから始めたいと考えています。そうすることで、より住まい手自身にフィットした、心から満足できる家づくりができると考えています。
住まい手らしい家づくりをするための方法は、やはり対話が中心ですか?
対話は、とても大切にしています。なぜならお金の使い方や暮らしに求めることは、住まい手一人ひとり全く違うからです。生活の延長線上にある家を求めている方もいれば、今の生活をより良くするためのワンランク上の家を望んでいる方、あるいは投資目的で家を探している方もいます。アンケート用紙に記入していただくような画一的な方法だけでは、表層的な情報しか得られないのです。
また「好きなものを追求したい」という方と「苦手なものを排除したい」という方では、家づくりの進め方も大きく異なります。例えば、1割の苦手な点がどうしても許せないという方もいらっしゃいます。そうした苦手な点を解消していくのか、あるいは好きなものを際立たせるために、好きなものを光と捉えて陰の部分をどう作り込んでいくのか。それは住まい手との丁寧な対話を通して初めて理解できることです。
どのような家になるのか、完成イメージは見せてもらえるのでしょうか?
完成前の、まだ何もない状態の家のイメージを共有するのは難しく、全体の数パーセントも正確に理解していただくのは難しいのが現状です。住まい手はご自身の家を隅々まで理解したいと思われるのは当然ですが、私たちが普段使っているスマートフォンを作る工程を全て理解せずに使っているのと同じように、家の大きさや使う素材はイメージできても、実際に住んでみての心地よさまでを共有して作り上げるのは困難です。
家づくりの過程を細かく理解するために時間をかけることもできますが、そうすることで、住まい手にとって時間的なロスや価格の上昇、当初の希望からのズレなど、かえってデメリットが大きいと考えています。
そのため、過去の施工事例を見ていただいたり、見学会に参加していただいたりすることで、「最終的にこのような雰囲気の家になる」というイメージについて、住まい手と共通の認識を持つようにしています。
実際、家が完成して「思ったより広かった」「家具が入るとすごくいいね」と、良い意味で想像以上だったと感じて頂ける方も多いです。
未来を見据えた家づくり:持続性と安心を両立
暮らす人が主体の家に必要な要素としての「愛着がもてる」「持続可能性がある」「地域・環境・景観との調和」について教えてください。
持続可能には、社会に対しての側面や建物の耐久性などの面もありますが、住まい手にとっての持続可能な要素も考慮すると、家には汎用性を持たせることが必要です。住まい手の目線だけで捉えたデザインには、どうしても流行り廃りがあり、経年美や汎用性の視点が欠けていることもあります。私たちがパートナーとして存在することで、そういった部分もカバーし、感性の持続可能性も図れたらいいなと考えています。
建物の耐久性については耐震等級を取得し、全棟で許容応力度計算による耐震等級3を確認しているため、命を守る家として安心していただけます。将来、家を明け渡す際も資産価値として永く残ります。また周辺の住環境にも配慮し、屋根の形状や勾配を設計するなど、街並みとの調和を図る家づくりを行っています。
スマートホームの導入で情緒的な時間が増える住まいに
スマートホームを家づくりに取り入れることについて、どのように考えていますか?
スマートホームと家づくりはとても相性が良いと考えています。家そのものを見るというより、住むお客様一人ひとりのことを考えて家づくりをしているので、その方にとって合理的でかつ感性を豊かに育むことのできる住まいを目指しています。
現代社会では多くの方が忙しい毎日を送られています。そうした中で、少しでも長く情緒的な時間を過ごしていただくために、スマートホームは日々の小さな手間を省き、時間を作り出してくれる点で非常に有効だと感じています。またセキュリティ面が向上することも、現代においては大きなメリットです。一般的なセキュリティサービスよりも安価で、同様の安心が得られる場合もあります。
スマートホームの導入で課題なのは、使い方が難しい点です。人によって便利さが異なってしまう属人的な側面がありますが、多くの方が共通して便利だと感じる機能も存在します。いくつかの機能をまとめてセットにして、初期設定を済ませた状態で提供し、設置したらすぐに使えるようにするのが良いのではないでしょうか。
対話で実現する、自分らしい家づくり
スタジオカーサ様は、住まい手の本質的な価値観やライフスタイルに寄り添い、流行に左右されない美しいデザインと世代を超えて住み続けられる高い耐久性を両立した家づくりを提供しています。
インタビュー中も終始和やかで笑いが絶えず、住まい手との対話を大切にされていることが強く伝わってきました。家づくりの第一歩として土地探しから始める方も多いですが、スタジオカーサ様はまず、無理のない資金計画を立てることを推奨しています。
無料相談会では、設計士が専門的な視点から土地探しの相談にも応じてくれるため、理想の暮らしに最適な土地選びをサポートしています。包容力あふれる温かい対話を通して、安心して家づくりを進めていけるでしょう。